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法要の基礎知識

仏式の法要

 葬儀後の法要は死者の冥福を祈って行う仏教の儀式です。「法事」「仏事」ともいいます。

 具体的には故人の命日から数えて7日ごとに行う追善供養(初七日、四十九日など)や年忌法要(一周忌、三回忌、七回忌など)の儀式のことです。

 

 法要は主催する人を施主といい、一般的には葬儀の時に喪主を務めた人がなります。

 

 場所は菩提寺や斎場で行い、その後料理店などでお坊さん(僧侶)・遺族・故人と親しかった友人・知人を招いて会食(お斎)をします。

 

神式の霊祭

 神式では、仏式の法要にあたる儀式を「霊祭(れいさい)」といいます。

 

 具体的には故人の命日から数えて10日ごとに行う霊前祭(十日祭、五十日祭など)や式年祭(一年祭、三年祭、十年祭など)の儀式のことです。

 

 場所は聖域である神社ではなく、墓前・自宅・斎場で行い、その後料理店などで神主さん(神官)・遺族・故人と親しかった友人・知人を招いて会食(直会)をします。

 

キリスト教式(カトリック)の追悼ミサ

 キリスト教・カトリックでは、故人の命日から3日目、7日目、30日目などに教会で「追悼ミサ」を行います。それ以降は特に決まりはありませんが、毎年命日に「記念ミサ」、10年目・20年目などの節目の年に盛大なミサを行うこともあります。

 

 なお、カトリックでは11月2日が死者の記念日である「万霊節」です。当日は墓参りや盛大なミサが行われます。

 

 ミサの後は教会の一室・自宅・レストランなどで神父さん・遺族・故人と親しかった友人・知人を招いて茶話会を開いて故人を偲びます。

 

キリスト教式(プロテスタント)の追悼記念式典

 キリスト教・プロテスタントでは、故人の命日から1ヶ月目の日に「記念式典」を教会・墓前・自宅などで行います。それ以降は特に決まりはありませんが、召天記念日(亡くなった日)など遺族が定めた日に追悼します。

 

 記念式典の後は教会の一室・自宅・レストランなどで牧師さん・遺族・故人と親しかった友人・知人を招いて茶話会を開いて故人を偲びます。

主な法要と行う時期

仏式

 現在の法要は、七七日(四十九日)忌、一周忌、三回忌など(赤文字の部分)以外は法要を行わずに拝礼だけで済ませることも多いようです。

初七日忌 死後7日目(死亡日を含む)
※火葬後の還骨法要と併せて行うことが多い
二七日忌 死後14日目
三七日忌 死後21日目
四七日忌 死後28日目
五七日忌 死後35日目
※この日を忌明けとする場合もある
六七日忌 死後42日目
七七日忌 死後49日目
※この日を忌明けとすることが多い
百カ日忌 死後100日目
※四十九日法要と併せて、または遺族だけで行うことが多い
一回忌 死後1年目
三回忌 死亡した年を含めて3年目
七回忌 死亡した年を含めて7年目
十三回忌 死亡した年を含めて13年目
十七回忌 死亡した年を含めて17年目
二十三回忌 死亡した年を含めて23年目
三十三回忌 死亡した年を含めて33年目
※ここで弔い上げとすることが多い

法要の行われる時期は地域によって異なります。
法要を亡くなってから起算した日及び命日の当日に行えない場合はそれより前に行います。

 

神式

 現在の霊祭は、五十日祭、一年祭など(赤文字の部分)以外は霊祭を行わずに拝礼だけで済ませることも多いようです。

翌日祭 葬儀後翌日
十日祭 死後10日目
二十日祭 死後20日目
三十日祭 死後30日目
四十日祭 死後40日目
五十日祭 死後50日目
※この日を忌明けとすることが多い
百日祭 死後100日目
一年祭 死後1年目
三年祭 死後3年目
五年祭 死後5年目
十年祭 死後10年目
十五年祭 死後15年目
二十年祭 死後20年目
二十五年祭

死後25年目
※ここで弔い上げとする場合もあり

五十年祭

死後50年目
※ここで弔い上げとする場合もあり

 霊祭の行われる時期は地域によって異なります。
 霊祭を亡くなってから起算した日及び命日の当日に行えない場合はそれより前に行います。

 

キリスト教式

 キリスト教では死は忌むべきものではないため特に決まった時期はありません。

 

 故人の命日やカトリックの万霊節など、遺族が定めた日に故人を偲ぶ機会を開きます。

忌明け

【仏式】 四十九日法要

 仏教では、人が亡くなってからの49日間を「中陰(ちゅういん)」と言います。その間亡くなった人はあの世でもこの世でもないところをさまよい、7日ごとに裁きと教えを受け、最後に閻魔大王によって極楽浄土にいけるかどうかの審判が49日目「満中陰(まんちゅういん)」に下されるといわれています。

 

 一方遺族は、故人が少しでも良いこところへ行けるよう7日ごとに祈りを捧げ、最後の49日目を「忌明け」とし近親者、故人と親しかった友人・知人を招いて盛大に法要を行い、故人が極楽浄土へ行ったことを安堵して通常の生活へ戻ります。

 

四十九日法要を行うために準備すること

@場所を決める
 ⇒当日納骨も一緒に行う場合はお寺やお墓のある場所で行います。まだお墓がない方は自宅やお寺で行います。
A日時を決める
 ⇒僧侶の都合を聞いてに日時を決定します。正確に49日目でなくてもかまいません。「弔事前倒し」といって参加する方の都合がつけやすいよう、それより前の日(土日が多い)に設定します。また、当日の納骨をする場合はその旨を僧侶
  に伝えておきましょう。
B招待する人を決める
 ⇒招待する人の範囲を決めます。決まったら、連絡は往復はがきか封書で返信用のハガキで出欠を問う形で郵送します。その際、塔婆をたてるかどうか(浄土真宗以外)も記載しておいた方が良いでしょう。
C位牌の準備
 ⇒葬儀のときに使用した白木の位牌は四十九日後菩提寺に納め、仏具店にて新たに購入した黒塗りの本位牌に「入魂供養」を僧侶にしてもらい、仏壇に
安置します。よって、当日までに戒名を入れたものを仏具店に作ってもらわなくてはなりません。期間は一週間から10日間くらいかかるので早めに準備しておきましょう。
D石屋さんへ連絡
 ⇒法要の日時が決まったら、石屋さんに戒名を彫ってもらうため連絡をしておきます。その際は間違いがないよう、電話ではなくFAX、メール、郵送のいづれ
  かで知らせるようにしましょう。
E返礼品の準備
 ⇒当日は出席者より香典を頂きますので、その返礼品(お菓子やお茶など)をデパートやギフトショップなどで手配をします。
F会食の手配
 ⇒法要後、出席者で会食(お斎)をします。その会場や料理を手配します。
Gお布施の用意
 ⇒僧侶へのお礼は直接住職にどのくらい包めば良いか聞きましょう。もし、答えてくれない場合は葬儀社などに相談してみます。また、自宅や霊園などに
  出向いてもらう場合は別途「御車代」、法要後の会食(お斎)に出席しない場合は「御膳料」を包みます。

 

 法要当日は特に儀式の決まりはないので、僧侶の指示に従って進めて行きます。
<例>読経 ⇒ 焼香 ⇒法話 ※地域やお寺によって違います。

 

 その後の法要については、一周忌・三回忌までは近親者及び故人と親しかった友人・知人を招待して行い、それ以降は近親者のみで行うことが多いようです。

 

【神式】 五十日祭

 仏式の四十九日法要と同様、五十日祭は忌明けの重要な儀式です。神主さん(神官)を招き、近親者、故人と親しかった友人・知人を招いて行います。

 

  翌日には「清祓い(きよはらい)の儀」を執り行い、神棚に貼ってあった白紙をとり去ります。また、仮御霊(かりのみたまや)に祀ってあった故人の霊璽(れいじ)を祖先の霊を祀る御霊舎(みたまや)に移す儀式「合祀祭(ごうしさい)」を行います。

 

最近ではこの「清祓いの儀」と「合祀祭」の2つの儀式を五十日祭と一緒に行うことも多いようです。

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